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~私が原神を辞めた4つの理由~

2023年2月22日

~私が原神を辞めた4つの理由~

2020年秋にリリースされ、瞬く間に全世界で有名になったオープンワールドRPGの大人気作

『原神』Genshin Impact

様々な国を股にかけたその圧倒的なプレイ人口と、セールスランキング上位に堂々と居座り続けた事実に裏付けられたディティールを、今更説明する必要があるのだろうか。

「原神ってどんなゲーム?」

「原神って今から始めても大丈夫?」

といったポジティブな疑問に答えられるタイトルではないのだが、自信を持って

「はいどうぞ!」 とオススメしたい。必要なモノは後からついてくる。

しかしこれは原神に2年の時間と、そこそこのお金を費やした男の引退劇である。

これを読んで、原神をプレイし続ける意味に疑問を持った人がいたら、もしかしたらその背中をそっと押すことになるかもしれないが、そこまでネガティブな内容にするつもりはない。

引退した時期はver3.0の終盤。セノを目前に、ニィロウを少し遠目に見ながら、泣く泣くリタイアした。ニィロウ可愛いくてすごく欲しかった。

簡単に自己紹介しておくと、私は原神総プレイ歴2年、ノエルにトリプルクラウンを捧げただのノエラー、ver2.4以降の深境螺旋は星4のみパーティーで星36クリアを生業としてきた、そんなに課金しないタイプの蛍ファンなので、安心してほしい。


人によっては金銭感覚が崩壊してしまう

ゲーム1本3000~8000円という既成概念はもう通じないのだろうか。うろ覚えな部分もあるが、原神につぎ込んだお金は恐らく総額30万円前後だ。

今ではよくこんなに課金したなと感心するし、ゲームに注ぎ込んでいいお金の物差しが狂ってしまったと思わざるを得ない。

私が原神を始めたのはVer1.0.0の後半、モンドの問題児『クレー』が実装された直後である。運営から配布された限定ガチャ石10連分で、彼女をパーティーにお迎えしたその三日後…

7万円課金して4凸していた。完凸じゃないのが実に中途半端だ。

何ならその日くらいからクレーの父親を自称し始めていた。原神ってすごい

原神に限った事ではなく、昨今のゲームはガチャ課金の歯止めが効かなくなるような、何か麻薬的な射幸性を煽る恐ろしさがある。

課金総額100万以上なんてよく聞く話だし、実際それだけのお金を注ぎ込んだ人は私からすれば英雄レベルだ。とても真似できないが、余るような資産があればいつやってみたいもの…

原神では今後も次々と魅力的なキャラが新規実装され、その度に課金していてはこちらの出費がいつまでも止まらない。いつどんな所持必須の壊れキャラが実装され

ダインおる?

などと煽られるかわからないので、逃げる方向に舵を取った。


バージョンが進むほど新規プレイヤーが不利に

私はほぼ初期から始めているので、新キャラ実装による素材の入手経路や、地域開放に手を焼いた事はない。

が、当時限定祈願キャラだった荒滝一斗を運良く引き当てた知人の新規プレイヤーが、そのキャラの育成に着手するまでに約1カ月ほどの期間を要した。荒滝一斗のレベル突破素材が、稲妻の任務をそこそこ進める事でやっと入手可能になるからだ。

新規プレイヤーが稲妻以降の国のキャラを獲得した場合、ゲーム開始初期しばらくはモンドと璃月しか行動できないので、育てたくても素材が入手できないという状況になる。

私に実害があった訳ではないが、個人的には運営の方向性を心配してしまう事案だ。

極端な話、これがスネージナヤが解放された頃に開始する新規プレイヤーさんだったならば、一体どうなるのであろうか。

プルチネラや氷神が実装されて、育成できるのは稲妻スメールフォンテーヌナタの魔神任務クリア後…これを不利に感じるかは当人次第だが、少なくとも育成が後手になるのは確かだし、世界ランクが上がってレベル上限が解放されても氷神のレベルは40から上げられない…

なんてことが起こりそうで恐ろしい。とは言え、この明らかに新規プレイヤーのストレスとなる要素に対する改善が、今後のアプデで追加される可能性はもちろんある。

ストーリーのスキップや、初期のモンド璃月にいながら他国のキャラ突破素材をモラで購入など、やり方はいくらでもあるはずだ。

実際、魔神任務を受注できる冒険ランクが初期の頃より若干は下がっていて、進行はスムーズになっている。

ゲームのバージョンアップとは、進めば進むほどプレイヤーにとって有益で快適な環境となるのが普通である。

無論、原神だってこれまで多くの不満要素が改善されたのも事実。しかしながら上記の問題は、緩和されつつも未だに健在なのに変わりはない。

どうなるかは運営の今後の方針にかかっているが、私はなんとかしてくれると思っている。


及第点の聖遺物入手ですら膨大な時間がかかる

夜蘭の聖遺物絶縁4SETが3ヵ月で揃わなかった私から言わせてもらうと、聖遺物の厳選は武器ガチャに匹敵する闇コンテンツだ。というよりも、神鋳軌定(いわゆる天井)がある武器ガチャの方がまだ優しく思えてしまう。

聖遺物のOP成長は、掛け値なし運任せの一発勝負。祈願もだが

運営もわかっているのだろう。聖遺物の厳選に救済措置を設けると、早々に原神でやる事がなくなってしまうと懸念したのだろうが、そこはぜひ工夫をしていただきたい所。

何でもいいが例えば、聖遺物の成長状態をリセットできるアイテムが低確率で週ボスからドロップする、とかでもいい。厳選をしていて最も辛いのは、ただでさえ有望な聖遺物が落ちる事すら稀有なのに、強化に失敗して使い物にもならなくなる、これに尽きるだろう。

そんな中で新キャラをお迎えしてしまったら…それまでは樹脂を聖遺物秘境に全ツッパでよかったが、ボス素材から天賦本、そのキャラの聖遺物まで、毎日限られた樹脂の中でやり繰りしなければならない。

及第点の聖遺物と言ったが、例を挙げると4OP中2つが会心系で、この2つのOPに3回強化が入った状態を指している。部位や人の判断によっては2回で合格とする事もあり、4回や5回強化を目的とした厳選に比べれば入手難易度が下がるのは確かだ。

それでも強化が失敗すれば、その聖遺物は戻ってこない。完全に妥協して装着するか、涙を拭って再び秘境に潜るか、私は後者なので純粋にストレスマッハなのだが、そもそもこれら聖遺物厳選全てが運要素というのがなんとも世知辛いと思う。

いや、運要素だらけでも構わない、運あってこその厳選だ。そうやって満足に至る聖遺物を作ってきた自分の秘境籠りの日々を否定するつもりはない。

ただ願わくば、一つでいいから救済措置が欲しいという事だけ言わせてほしい。これがあるだけでいずれは終わると思える、それがあるとないでは天地の差だ。


期間限定イベントがメインストーリーに干渉しがち

物語の核心部分に関わるほどではないが、メインストーリーに影響するレベルの進行はやっていけない事だろう。そのイベントを経験してない新規プレイヤーさんは後々、不平等なゲーム体験に不満を持つかもしれない。

ところが、ver1.1のイベント『帰らぬ熄星』にてすでに、このえげつない置き去りはさらりと行われていた。今ではすっかり話題の放浪者、及び【散兵】スカラマシュ…彼はこの期間限定イベントで初登場を果たしたのだ。

スカラマシュというキャラの役割は、イベントだけで留まるような些末なものではない。何せファデュイ執行官6位なのだから、どう存在感を薄めようとも、必ずメインクエストに関係してくるのは必然だ。

そんな待ちに待った魔神任務でのお目見えはver2.1。何事もなかったかのように、自然な導入で旅人の前に強敵として現れた。以降で物語に関わる出来事がver2.2『謎境一騎』やver2.6『華やぐ紫苑の庭』にあるが、なんとこれらも期間限定イベントで、スカラマシュのそこそこ重要な情報が平然と暴露される。万葉のとばっちり感もすごい。

ver2.1の魔神任務でなんとか整合性を取り繕ったスカラマシュの存在だが、いくら今後の出番で矛盾がないとは言え、イベントだけでキャラの設定などを流布してしまうのはいかがなものか。それどころか、ストーリーが進んでしまった解釈の仕方まである。

しかし、それでも運営がイベントストーリーも重厚で凝った内容にしたいと望んでやっているならば、私がこんな小難しいクレームまがいの文句を言ってもしょうがない。原神というゲームは細部に散りばめられたこだわりがものすごく伝わってくる。

運営も人によるプレイ開始時期の差を承知の上で真剣に考え抜いて、妥協のない重厚な凝ったイベントストーリーを、ギリギリのラインで攻めてきているのだろう。

結果、サービス開始初期に始めていたプレイヤー達は満足だ。イベントでのキャラ達の関わりや掛け合いも加味されて、魔神任務での感動もより一層増すというもの。

…本当なら、新規で始める人が情報面でも必要以上の遅れや不利を背負わないイベントデザインだったらなと、切に願う。大人気ゲームだからこそ、後から続いた人も先人と同じゲーム体験をできたら、それは素晴らしい事だろう。


まとめ

以上の4点が、私が原神を引退するに至った理由である。実はこれら以外にも

「新マップ開放でまた探索率100%にしないといけない(謎の使命感」

「アラド戦記やりたいから時間がない」

などの動機も多いにあるので、一概に原神だけが嫌になったと結論付けるつもりない。

辞める理由を並べはしたが、原神にはこの2年間でかなり遊ばせてもらった。ゲーム自体の楽しさ、難関コンテンツを攻略する爽快感、そして魅力的なキャラクター。原神のこれらは今後も洗練され、いつでも注目を集める話題に事欠かない、そんなゲームであり続けるのだろう。

アリスが実装されれば、私は再びテイワットへと舞い戻るのかもしれない。

202303/02追記:↓

深境螺旋をやるために復帰しました!!!


なお、この記事はnoteから移行してリライトしたものです。

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ここの管理人。 ゲームと猫が好きな個人。 大体のことを代理に任せている。 eスポーツやゲーミングPC、ネット文化に強い関心を持つ。

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